すぐに使える対人術

人と上手に話す「対人術」を解説しております。ぜひ、お試し下さい。

【第11回】すぐに使える対人術/ファッション2/アクセサリー

アクセサリーは汎用性が高く、様々な場面で使えます。制服やスーツが義務付けられるような画一的な場所でも、ちょっとした自分らしさを表現できるアイテムです。

 

今回はアクセサリーを中心に、以前お話しした内容の応用を組み込んでいきます。人間は光や色、音、匂いなど刺激を与えてくるものに注意を向ける性質を持っています。古代から装身具は存在しており、派手な色や目立つ形をしたものを身に付けていたと考えられています。宝石や金細工など、アクセサリーは富や余裕の象徴でもありました。生活には役立たない道具を作り、身を美しく飾ることに時間を割いても平気だという証であったのです。

現在でも、飾らないよりは飾る方が、目立たないより目立つ方が、より強い印象を与えられることには変わりありません。ただ、強い印象とは言っても所詮はアクセサリーの印象に過ぎないので、自分よりも目立たせてしまうような使い方は避けましょう。

基本的に、自分の好きな物を好きな場所に使えば良いのですが、数や種類に気を配ると、より相手に印象付けやすくなります。具体的には

1.相手がどこを見るのかを誘導する

2.相手に与える刺激の種類に気を付ける

です。

前者は、アクセサリーが相手の注意を引くことを意識して扱うということです。ブレスレットなら手の動き、ネックレスなら体の動き、ピアスやイアリングなら顔の動きを、相手に印象付けます。自分のどこを印象付けたいのか、何を見て欲しいのかそれに応じて選びましょう。複数の場所に付けると豪華にはなりますが、相手の意識が色々な所へ向くので、自分自身を印象付けることに対しては、結局あまり効果的ではないのです。

 

後者は、光を反射するのか、色が目立つのかといった、相手の注意を何が引きつけるのかという種類の話です。この刺激の種類を変えれば、複数のアクセサリーを付けていても相手の意識をコントロールできます。何に注目するのかは本来相手次第ですが、同じ種類の刺激で無ければ、最も目立つものに意識を向けさせられます。目立たせる簡単な方法は、アクセサリーに動きを持たせることです。指輪をしている手を動かせば、指が目立ちます。

 

魅力を溢れさせるという言葉がありますが、それを実際に行うには道具の力が必須です。自分をより輝かせるための方法は色々と提案されていますので、人に自分の何を見てもらいたいのか、自分が印象付けたいのは何か。それを考えて適切な物を選ぶと良いでしょう。

 

<まとめ>

l あくまでも主役は自分自身。

l アクセサリーの種類や場所に気を配ろう。

l 動かせるものは良く目立つ。

 

謹告

この文章は著者の主観に基づく考察が多分に含まれます。内容を実行して何らかの不利益を被った場合においても、その責任は一切負いかねますのでご了承ください。

また、ここに書かれた技術が誰にでも適するとは限りません。内容を基にして、自分なりの工夫をされることを推奨します。

自分に合った対人技術を身に付けることが最良であり、この文章が読者の役に立つことを願っています。