すぐに使える対人術

人と上手に話す「対人術」を解説しております。ぜひ、お試し下さい。

【第10回】すぐに使える対人術/色調/色2

何色が好き?と聞かれて、思い浮かべる色が自分の好きな色です。しかし、好きな色だからと言って、自分に合った色だとは限りません。今回は色調をテーマに、自分に合う色の確かめ方をお話しします。

寒色・暖色という言葉があります。寒色は青・白・黒などの色調。暖色は赤・黄などの色調です。単語の通り、冷たい感じや温かい感じを受ける色調を意味しています。色を上手く使って自分を表現する時に知っておくと便利です。

 

知っての通り、人間の肌の色は異なります。これは人種という大きな枠の話では無く、一人一人の肌にある色素の種類と量、血管の通り方と血流量などの影響を受けて、それぞれ異なる肌色になります。青白い肌とか血色の良いと言われるものが具体例に当たります。これを踏まえた上で、自分の肌に寒暖どちらの色調が合うのかを調べてみましょう。

方法は簡単です。自分の肌の色が白に近いほど、寒色との相性が良く、赤や黄色味が強いほど暖色との相性が良くなります。相性が良いということは、似合うように見えやすいということです。専門的には、ここから更に細かく分けられるのですが、ここでは割愛します。自分の肌に合う色調を知ることで、自信を持って色を選べるはずです。

 

この自分に合う合わないとは別に、寒暖色の使い方は重要です。

タイル 黄色 青

この青と黄色の図は、上下の配色が違います。特に何かを表していない場合、取り立てて意味を持ちません。ここで、何かを表すものに変えてみます。

人型 キイロ・アオ

人型の図に変えてみました。暖色の方が膨らんで見えませんか?

明るい色は膨張色と言い、輪郭が膨らんで見えるのです。ちなみに反対の暗めの色は、収縮色と呼ばれています。

また、顔が基準に印象を考えると、暖色を近くに配色すると明るく見えます。反対に、寒色を配色すると落ち着いて見えます。

このように色調の違いは様々な働きを持っています。これらを活用して、自分を上手に演出しましょう。

 

<まとめ>

l  自分の肌色に合った色調がある。

l  寒色・暖色それぞれを上手に使おう。

 

謹告

この文章は著者の主観に基づく考察が多分に含まれます。内容を実行して何らかの不利益を被った場合においても、その責任は一切負いかねますのでご了承ください。

また、ここに書かれた技術が誰にでも適するとは限りません。内容を基にして、自分なりの工夫をされることを推奨します。

自分に合った対人技術を身に付けることが最良であり、この文章が読者の役に立つことを願っています。

 

 

 

 

 

<おまけ>

自分の肌色に合った色調を選べ。そうは言っても、自分の肌は赤みが強いけど青色や黒が好き。とか、白色の服を着たい。という人は多いでしょう。

そういう時は、人間が一番注目するのは表面であるということを利用します。

自分の肌色に合った色調の物を一番目立つところに持ってくる。例えば、寒色が合う肌の人が赤や黄色を着たい場合には、寒色系を一枚上に羽織ります。それだけで、自分の肌と好みの色の色調の違いを克服できます。

加えて、寒色と暖色を合わせて使うと対比色になり、より色彩を鮮やかに印象付ける効果もあります。上手く使いましょう。