すぐに使える対人術

人と上手に話す「対人術」を解説しております。ぜひ、お試し下さい。

【第9回】すぐに使える対人術/ファッション/色1

人前に出る時に身なりを気にしない人はいません。自分は適当なままでいいんだと思っている人でも、その人の考える「自分」の姿に合わせた格好をしています。

今回は色についてお話しします。カラーコーディネートはファッションの重要なポイントです。自分の感性を表現するだけでなく、相手からどう見られるのかを意識して身に付ける物を選ぶことが大切です。

 

さて、赤・青・緑などなど、様々な色の種類がありますが、それぞれに人間は印象付けをしています。情熱的な、とか、落ち着く、安らぐなど、日頃から形容詞として使われる言葉が、そのイメージを示しています。人は印象の影響を受けて状況や物事を判断するので、色彩に応じた反応というのも当然起こってきます。

そのため、人に特定の印象を与えたい時だけでなく、自分の心に影響を与えたい時にも効果はあります。ただし、自分の目にその色が見えなければ、着ていても反応しません。意識的に自分はこの色を着ていると心に自覚させれば、似た反応を誘発させることは可能ですが、人の心に色が影響するのは、目がその色を捉えられる時だけだと覚えておきましょう。

 

色には様々な種類がありますが、最も基本的なのは赤・青・黄からなる色の三原色です。原色という言葉には、刺激的な色という意味もあります。この意味の通り、原色は人間に刺激的な印象を与えます。一般的に明るく鮮やかな色を原色と捉えることが多く、はっきりと発色するので目立ちます。色の種類に関係無く、原色は相手に強烈な印象を残します。自己主張が強いため、一度に多用するのはおすすめしません。

あまり多用すると、原色の服を着ている本人は元気でも、周囲から見て幼稚っぽく、扱いづらい人のような印象を与えます。多用、というのは二つの意味です。一つは色の種類。二つ目は色の面積です。原色の与える悪い印象は、主に後者から生まれます。複数の原色を広い面積で用いると、いわゆるどぎつい色を見せられて目がチカチカするという気分や状態を引き起こします。

 

原色は意図的に目立たせないように配色すると効果的です。例えばアクセサリーなどの小物や、服のデザインの中の一部に使うと上手く扱えます。普段は気に留められないような場所や、存在を主張して欲しい所に使いましょう。

次回に続きます。

 

<まとめ>

l  色には、それぞれ種類に応じた印象がある。

l  人間は見える色に反応を示す。

l  原色は強い印象を与えられるので、上手く目立たせたい場所に使おう。

 

謹告

この文章は著者の主観に基づく考察が多分に含まれます。内容を実行して何らかの不利益を被った場合においても、その責任は一切負いかねますのでご了承ください。

また、ここに書かれた技術が誰にでも適するとは限りません。内容を基にして、自分なりの工夫をされることを推奨します。

自分に合った対人技術を身に付けることが最良であり、この文章が読者の役に立つことを願っています。